町内初企画!お家でゆっくりいきいきサロン開催【主催:今堂地区福祉委員会】 [地区福祉委員会]
令和2年4月に緊急事態宣言が発出され、今まで培ってきた地域福祉活動が自粛や中止を余儀なくされました。そこで河南町社会福祉協議会ではこのようなときにおいてもふれあう機会をつくれないかとコミュニケーションを促進させるツールとして、「ふれあいタブレット」の活用を推進しています。
令和2年11月~12月にかけてタブレット研修会を開催、このたび今堂(いまんど)地区福祉委員会の企画により令和3年3月7日(日)町内初のリモートでいきいきサロンを開催されました!
企画をしてくださった堀さん(前区長)は、ふれあいタブレットを活用した、いきいきサロンが開催できるか悩まれていたところ、ギネス世界記録に認定された大阪の90歳女性がパソコンを駆使され働いている記事を読んで背中を押されたと話してくださいました。
タブレットに馴染んでもらうために地域の子どもから高齢者までの方々すべてが対象です。
タブレット初心者でも受け入れてもらいやすいよう、家でテレビを観るように、社協がタブレットに設定しているスカイプを使用し50台を繋げた状態で組長・福祉委員・ボランティアで手分けして配布されました。タブレットを観ながらお茶をして散歩隊が近づいたら表に出て手を振ったり声をかけてもらうよう参加を募るときにタブレットの見本を持って事前に丁寧に説明されていました。当日今堂散歩を開始したところ、画面を見たみなさんが家の前で待ってくださっていました。
散歩隊の前乗り訪問担当の福田さん(地区福祉委員)は「うれしくて涙がでてくる。これができたのも地域の輪があったからこそ。災害があっても大丈夫だと感じた。」と話してくださいました。
参加者のアンケートからは「直接会えなくてもお顔が見ることができて良かった」「これからもタブレット使用を進めてほしい。再発見したような気持ち」との意見を拝見させていただきました。
今回取り組んだ感想として「高齢者は通信機器に苦手意識を持っているのではと思っていましたが、多くの方が興味を持ち参加されました。“会えない人とつながる手段”として、タブレットをもっと使えるようになれば外出するのが不自由になっても孤立が防げると思われます。ライブ画像を観て参加者自ら家の前に出てこられたことがタブレットの効果を大いに感じました。今回全戸を対象とし、子どもから高齢者までの参加としたこと、地区役員の協力など、一丸となった行事に今堂地区の輪(和)を感じました。」とご報告いただきました。
今回、社協にとっても初めての取り組みで、企画から開催まで1カ月という期間でした。その短い期間でここまでの効果を感じられたのも、何度もシミュレーションや打ち合わせ、勉強会などご尽力くださったからでしょう。タブレット上で会うのはデジタルですが、いきいきサロンの参加を募ったりタブレットを配布したりするのは多くの人の協力が必要でアナログです。すべてがデジタルではなく、アナログな部分があるからこそ、温かさを感じたのではないでしょうか。コロナ禍による間接的な被害として認知症などの進行を予防するために、誰かとふれあい・つながりを感じることが大切です。この「ふれあいタブレット」はコロナ禍にもフィジカルディスタンスを取りながら交流できるツールとして有効に活用でき、さらに発展した活用方法も今回の取り組みで考えることができました。今みなさんがタブレットなどのICTツールに慣れ親しんでおくことで、今後の新たな見守りやふれあい活動にもつながると期待しています。